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根強い「賢さコンプレックス」

遊び由来学習(Moon)
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私のプロフィール記事にも書いてありますが、

私には「賢さコンプレックス」があり、そのためにSunが0才の時から、

早期教育に大枚をはたき、3年近くものめり込んだのでした。

「子育ち」と「どんぐり」に出会うことで目が醒め、

表面的な「できる」に走る怖さも勉強し、

Sunの成長とともに間違いないことを実感してきたはずでした。

しかし・・・

Moonの算数の勉強が始まってからというもの、

このままで本当に大丈夫なのだろうか?

と再び感情が揺さぶられ始めたことを感じました。

「いくつといくつ」の数の合成、分解

「なんばんめ」の集合数と順序数

「あわせていくつ」「ふえるといくつ」の合併と増加

「のこりはいくつ」「ちがいはいくつ」の求差と求残

など、どんどんと学習が進んでいくなか

持ち帰ってくる直し連発のプリントを見て

「なんとかしなきゃいけないんじゃないのか?」と、

どうしようもない焦燥感に駆られていたのでした。

そんな時に、すがるような気持ちで泉先生の添削指導を受けることを決めました。

Contents

0MX13

かめさんとみのむしさんが おともだちを 3にんずつさそって 
おさんぽに でかけました。
いったい、みんなで なんにんで おさんぽに でかけたのでしょうか。

カメの甲羅をキレイに描くことに一生懸命になっていたMoon。

緑と黄色の甲羅のカメ

赤とピンクの甲羅のカメ。

カメとみのむしを描いて、お友達を三人ずつ誘って・・・

のところで、カメとみのむし一人ずつ書き足し、

全員で「4にん」と答えたのでした。

この日の朝家庭菜園に実ったきゅうりを3本Moonと収穫しました。

「SunとOceanとMoonと3人でわけると、一人何本ずつになるかな?」

と聞いてみると「3本」と答えたのでした。

なので、私は一本ずつ

「これはSun」

「これはMoon」

「これはOceanだとすると、一人は何本だった?」と聞いてみると

「あ~、一本か」と答えました。

まだ「ずつ」の言葉の捉えがあいまいな様子でした。

また、泉先生には学校の算数で直し連発で、戸惑っていることも伝えました。

そして、Moonの幼稚園までのMoonの様子も以下のように、併せてお話したのでした。

Moonは初めてのことに対しては、非常に慣れるのに時間のかかる子でした。

例えば、遊戯室でもサーキット遊びの時も、

第1回目はやりたがらず、みんなが遊ぶ様子をジーッと観察していて、

2回目になって全体が把握できてからやっと遊びはじめられるような様子だっとそうです。

私なりに分析してみると、

じっくりと全体でどんな動きをするのか、みんなの様子を観察して、

納得しないと身体が動かないタイプなのかな、と見ていました。

そんな特徴のあるMoonだとすると、

目まぐるしいテンポで進んでいく授業では、

数式に抽象化された場面を捉えづらく、

集中力が途切れると何をどうすればいいのか

混乱しているのかな、とも思われます。

Moonは絵を描くことが好きで、どんぐり問題も楽しんで取り組んでいます。

今一番の問題は、母親である私自身のメンタルコントロールであることも

自覚しています、とお伝えして添削依頼したのでした。

泉先生より

木の中に…何かありそうだな…ブランコかなあ

そして、カメさんとミノムシさんを描いてますね

カラフルでおしゃれなカメさんとミノムシさんですね!

3人ずつ誘って…の絵が、難しいのですね

2人ずつ描いて、答えを「4人」にしているのかな


「ずつ」がまだ使いこなせていない段階なんですね

でもまあ、それならいずれわかることなので、

1年後にまた再挑戦しましょう楽しみですね

メールを拝読しました。
Moonちゃん1年生になったのでしたね

そうですね学校のテストやプリントに関しては、

まんまりえさんのこれまで見てきた

Moonちゃんの特徴が影響している可能性はありますね

以前、漢字の画数を答える問題で、

「かくすう」と書いてあったので全部の「かど」を丁寧に数えて答えた子や、

直線の数を数えて答えた子の答案を見たことがあります

説明はされているし、教科書やなんかにも書いてあるのですが、

質問されると、そういうことを思い出すというよりは、

自分なりに考えて答えてしまっていたんだと思います

その後、高学年になって特に困った状態が続いたわけではないので、

あるあるといえばあるあるなんだろうな、と思います


きゅうりを収穫しながらの会話を見ても、

そこで言葉と数量感覚が一致していないのがわかりますよね

だからといって、何か、急いで訓練をしなければならないとか、

いまここで、教え込まなければならない、ということもないと思うんです

日常生活の中では、今の状態を続けていけば大丈夫ですじゅうぶん、

意識なさっているはずだから
学校のテストやプリント類は、

わからん帳に収録しておき、学年の終わりに一緒に確認するといいですね

もう一回挑戦させる、というよりは、これはこうやって解くんだね、

って手本を見せるだけでいいと思いますよ


まんまりえさんご自身がお気づきの通り、

「感情が揺れます」の部分を、なんとかしっかりと、

ご自分でコントロールし続けてください。

きっと、そつなくこなしていたSunちゃんとどうしても比べてしまうでしょうし、

ご自身の感覚でもMoonちゃんがすることが心からは納得、理解できないかと思います

でも、そのためにMoonちゃんはまんまりえさんのそばに生まれてきてくれたんです


たとえテストが0点でも、

他の子と比較して何かが評価されたとき「劣って」いたとしても、

それがなに?と笑って受け止められるかどうかにかかっています


糸山先生のおっしゃるとおり、

その評価が何を表しているのかはまんまりえさんもご理解の通りで大丈夫です

一番大事なのは、心を壊さないこと、

心豊かに素直に育てること


そうすれば、Moonちゃん自身が「勉強したい!」と思ったときに、

一気に芽が出てふくらんで、綺麗な花を咲かせますよ


きれいな甲羅を描くことに一生懸命なMoonちゃんのまなざしを想像すると、

だいじょぶだいじょぶ!って思います

これからも丁寧に、あたたかく、じっくり見守り育ててください

まんまりえさんの想像を超えた感性を、もしかしたら持っているのかもしれません

気づかされたこと

泉先生のあたたかなメールを読み、

涙が止まりませんでした。

そうなんです。
私は、学校の勉強で苦労したことのなかったSunと比べて焦っていたんです。

Moon本人は一度だって「分からなくて困る」

なんて言ったこともないのに、

私が間違いを許せなかったんです。

「賢く育てなければならない」という呪縛は強く強く私を縛り、

ふとした瞬間に頭をもたげ、

感情を揺さぶってくることに気づきました。

今年の家庭菜園はきゅうりのほかに、ミニトマト、なすの苗を植え、

モロヘイヤ、オクラのタネを蒔きました。

きゅうりは元気で、毎日3~4本収穫できますが、

それ以外はなかなか育ちません。

早すぎる梅雨入りだったり、

天候の影響もあるそうだと、ご近所の方がおっしゃってました。

私にできることは、肥料は足りなくないか?

葉っぱに虫がついていないか?

観察し、その時々に必要な対策を取り、

植物の成長が阻害されないように見守ることだけです。

子との接し方もこれに似ています。

子が本来成長に使うべきエネルギーが他で浪費されていないか?

ただ単にノートの余白を埋めるだけのような漢字練習や、

単純な計算練習を高速でやらせるようなことは、

確実に成長を阻害します。

これらを排除し、

あとは、その子の成長の仕方

物事を見て、理解して、自分のものとしていくその過程を見守る。

早く大きくなれとばかりに、

余計な肥料や水をやってしまうことは、

成長を止めるどころか枯れてしまうことにもつながります。

これと同様に、

表面的な「できる」を追い求めることは、

育つべき思考回路を絶ってしまうことに他なりません。

成長を信じて、待つことは想像以上に苦しいことを知りました。

それでも、Moonは確実に成長しています。

先日の日曜日に取りんだん問題。

これは、金森先生のS7級問題です。

S7‐59
がりがり熊さんとぽちゃり熊さんが河原にピクニックにきました。
がりがり熊さんは林檎を4個、ぽっちゃり熊さんは林檎を10個持ってきました。
お腹が減ったので二人は自分がもってきた林檎をそれぞれ半分食べました。
林檎は合わせて何個残っているか、描けるかな?

注目していただきたいのはこの部分です。

「それぞれ半分食べました」

のところを、改めて描き起こしています。

視考力で大事な、
問題の核になる部分を捉え、変形させ、
目で見える形に描きなおしているのです。

また、年長児のMoonは「半分」=5(片手が5だから?)だと誤解していたのに(´;ω;`)

きちんと描き分けて、半分ずつ食べたと斜線をひいて、

残りは7だ!と確信をもって答えたのです。

私は何も教えていません。

生活の場面で、「Oceanと半分にしようね。
6個あるから半分にすると一人何個ずつになる?」
と意識的に声がけしてきただけです。

そんなことを糧にして、Moonは自ら育っている!

だから、私も、私自身をきちんと育てようと思います。

「子を信じる」
そう決めた自分を信じ、励まし続けていきます。

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