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「お絵描き算数」で鍛えられる力

遊び由来学習(どんぐり俱楽部)(Sun)
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先日ある1年生の算数の授業で驚きの場面を目にしてしまいました。

おにぎりを 4こ かいました。
パンは おにぎりより 3こ おおくかおうとおもいます。
パンは なんこ かえばよいでしょうか。
先生「これはどんな式になりそうですか?」
先生の問いかけに対し、子どもたちから「どっちだろう・・・?」
戸惑いの声が多数あがります。
Aくん「たし算になると思います。」
Bくん「ぼくは、ひき算になると思う。」

先生「たし算だと思う人?」

30人超のクラスの子たちのうち、3人挙手。

先生「ひき算だと思う人?」

のこり9割以上の子たちが挙手。

先生「ではなぜ、たし算あるいはひき算だと思いましたか?」

Bくん「【たし算ことば】がないからです。」

※【たし算ことば】みんなで・ぜんぶで・あわせて などのこと。

先生「【たし算ことば】がなければ絶対にたし算ではないと言えますか?

たとえば

「あんパンを2こかいました。

メロンパンを3こかいました。

パンはなんこありますか?」

これはなに算?」

「たしざん。」

「たし算ことばがなくても、たし算になる場面はたくさんありますよね?」

という場面でした。

子どもたちは、場面を文脈でとらえず、

断片的な情報から演算決定していることが分かりました。

これはこのクラスに限らず、日本中どこのクラスでも行われている

スタンダードな教え方なのです。

その証拠にこちらが次女Moon(9歳0か月)が1年生の時に使っていた教科書です。

たし算ことば「ぜんぶで・あわせて」

ひき算ことば「のこりは・ちがいは」

ここに下線を引かせるやり方で演算決定していきます。

この方法だと、ことばの表面だけにとらわれ、

場面を絵図化(イメージ)するのが難しくなることを痛感しました。

私は、支援に入る際には〇図などを用いて、

「何をきかれている?」

「それは図のどこに表れている?」

「それって増えてる?減ったり、比べたりしてる?」

と「たし算とは数を合わせることを意味する演算。

その対となる概念が引き算」と演算の本質を伝えることを意識しています。

さて、このように学校の授業では場面を絵図化して考えるということは

日常的には行われていないため、意識して鍛えるべきところだと考えます。

我が家では、平日は生活由来学習として算数や理科社会など基礎的なワークを少しずつ行い、

土日は遊び由来学習として、「どんぐり俱楽部」の「良質な算数文章問題」

や「地頭を鍛える教室」の「地頭を鍛える お絵描き算数ドリル」

「キャリア育児研究会(旧どんぐり教育研究会)」の「これだけ文章問題・算数の森」

などに取り組んでいます。

Contents

Ocean5歳8か月

2/4(日)に取り組んだものです。

〈S7級-81〉
うっかり者のりすさんが、どこにドングリを埋めたかを忘れてしまいました。
それは困ったねと、お友達が一緒に探してくれたので、4つ見つかりました。
全部で13個埋めたはずだから、埋まっている残りは・・・
いくつか描けるかな?
 

一文ずつ絵を描き進めていきます。

「りすさんは、うっかりものだからね。

あ!って言ってる時の電気も描くよ」とお絵描きしていきます。

「全部で13個埋まっているはずだから・・・」から

問いの「埋まっている残りはいくつか」という部分。

13個〇を描き、

「13こ!・・・あれ?4こはみつけたんだった」と気づき、

4つ斜線をひきました。

そしてのこりを数え「9こ!」ということを導けました。

Moon(9歳0か月)

【算数の森3年生25】
うさぎのうさ太郎は、友達9人と運送の仕事を手伝いました。
全員で5000円もらうことができました。
同じ数ずつわけると、一人分はいくらになるでしょう。
キャリア育児研究会 算数の森3年生

うさ太郎と友達9人を描いて、10人。

分けるお金は5000円だから、式は5000÷10・・・

筆算で計算しようとして、かけ算の筆算のように書いてみて、

「できない・・・」

と気づきました。

3桁以上のわり算の筆算をやるのは4年生です。

しかしすぐに絵に表れていることに気づきました。

Sun(12歳5か月)

これはSunが学校の算数の授業で解いたプリントです。

6年生のこの時期の授業は6年間の総復習です。

中学受験では定番の盗人算(過不足算)。

これは面積図を描いて解くのが定石です。

でも、Sunはパターンを知らなくても、

絵を描いてクラスで1番にサラッと解いてしまったそうです。

「だってさ、8反配って足りなくて7反配ったってことは、

その差の1枚分集めた分の人がいるってことじゃん?」と言います。

私は、これが絵で解く算数を積み重ねてきた実力なのか~としみじみ思いました。

まとめ

タブレットドリルでは、どうしても解答があっているかどうか、

正答率でしかその子の学力を判断することができません。

しかし、大事なのは「なぜそう考えるのか?」

どれだけその問題にじっくりと取り組んだのか、

その過程のほうが大事に思えてしかたありません。

間違えてしまっても「わからん帳にいれとこう。いつかわかるようになるから。」

そういう余裕というか、余白の部分が大事だと感じます。

Sunはいよいよ中学生になります。

中学準備のために、スタサプを始めました。

毎日夜の英単語の時間に10~20分取り組んでいます。

Sunはここからはスパルタ方式になるので、どうやって学習に取り組んでいくのか?

また私も試行錯誤していこうと思います。


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