赤ちゃんの初めての発熱!
慌てますよね。
長女Sunの初めての発熱は生後11か月の時でした。
夕方何気なくおでこに触れると「ん?熱い?!」
熱を測ると38.2度。
帰省先でしたが、叔父の病院に駆け込みました。
「もしかしたら突発性発疹かも。」と言われ、
次の日の夜に発疹が表れ始めました。
突発性発疹の場合特別な治療はなく水分補給をしっかりとし、
安静にしていることが大事なのですが、
赤ちゃんの発熱には色々なケースがあります。
熱とともに表れている身体のサインによって、心配される病気もあります。
そんなところをまとめました。
赤ちゃんが38度や39度の発熱でも元気なら様子見で良い?
大人が40度もの熱を出す場合は、肺炎やたちの悪い感染症が心配され医者としても重大に捉えるようですが、
子どもの熱は40度もの高熱も含め、心配のないウイルス性の病気の正常な反応として現れたりします。
平熱も個人差があり、病気にかかったときの身体の反応にも個人差があります。
兄弟であっても違うことも多いです。
熱が出るときまって40度近くまで行ってしまう子
38.5度を超える熱はめったに出さない子。
親としては「熱が出ている」ことに気がいってしまいますが、
診断する医者はこんなところを見て、様子見でいいのか?
心配すべき病気であるのか?を判断しているとのことでした。
- 赤ちゃんはいま何をしていますか?
- 飲み物をほしがりますか?
- 食欲はありますか?
- どんなものを着せていますか?
- 熱を下げる手当をしたら、元気を取り戻しましたか?
熱を下げる手当とは?
- 薄着にさせる
熱が出たら、厚着をさせて熱をあげて病原菌をやっつける・・・
なんていわれたこともあったかもしれませんが、これは抗生物質が使えるようになる
以前に細菌感染の治療法として行われていた名残のようです。
しかし、今ではこれは間違いであるとされています。
これは、厚着をすることで放出されるべき熱がこもり、本当に熱が上がってしまうからだそうです。
熱があがったら、とにかく薄着をさせることが効果的です。
夏でしたらおむつと肌着1枚程度、
冬でも暖房はしっかりとした上で、肌着の上に薄手のロンパース程度の薄着です。 - スポンジ浴を行う
赤ちゃんを浴槽に入れ、スポンジで身体にぬるめのお湯をかけてあげる。
これは本当に効果があります!
- 水分を取らせる
熱のあるときは汗で水分がどんどん失われていってしまいます。
そのため、いつもよりずっと多くの水分を必要とします。
ベビー用イオン飲料などがよいですが、我が娘の場合全く受け付けなかったです(;´Д`)
その場合みそ汁の上澄みや、野菜スープでもよいと言われました。
水分とともに塩分を補給することが大切なのですね。
母乳やミルクも欲しがるだけ飲ませてよいそうです。
38.5度以上の高熱がでていようと、赤ちゃんが家の中を動き回り、
おもちゃで遊んだり、いつも通りに食事やおやつをほしがったり、
母乳やミルクを飲んだりできているようであればそれほど心配する病気でないことは予測がつきますね。
しかし、38.5度以上の高熱の場合こんなに活発ではない事の方が多いでしょう。
見るからに元気がなく、ぐずったりまとわりついたり、食べ物やおもちゃにも
興味を示さなかったり。
上記のような熱を下げる手当を行ったとしても1時間以上もこのような状態がつづくようでしたら要注意
です。
このような場合はすぐに受診するのがよいでしょう。
一般的に高熱があっても、38度くらいまで下がれば見た目も行動も、機嫌もずっと回復してきます。
赤ちゃんが元気になってミルクを欲しがったり、遊びたがったするようでしたら様子見でよいそうです。
ただし、外に連れ出したり活発に遊びすぎるとまた熱が上がってくる可能性があるので、安静を心がけましょう。
生後6か月未満の赤ちゃんの場合
上記のような行動パターンを見て判断するのは、6か月未満の赤ちゃんの場合あまりはっきりしませんし、病状が悪化するのも速いようです。
生後6か月頃までは、お母さんからの免疫で守られている時期にも関わらず、38度を超える熱の場合心配な病気を示している可能性が高いということになります。
赤ちゃんは細菌感染を起こしやすく、その上熱のほかに症状がなかったとしても心配な病気であることがあるそうです。
特に深刻に受け止めなければならないのは、生後2か月までの赤ちゃんの場合。
3ヶ月にもなれば免疫系が発達し、細菌への抵抗力もついてきます。
2か月未満の赤ちゃんの場合平熱より高い熱は発熱状態といえます。
すぐに受診し医師の診察を受けて下さいね。
赤ちゃんの発熱でよくある原因
発熱して受診すると、以下のような点について聞かれます。
- 鼻水は出ていますか?
- 手や足を痛がっていませんか?
- 咳が少し前から出ていませんか?
- 最近吐いたことはありませんか?
- 下痢はありませんか?
- 発疹はありませんか?
これらは、熱の原因としては一番多い「ウイルス感染によるもの」=いわゆる風邪かどうか?の判断をしています。
では風邪とはなんでしょうか?
ウイルスや細菌が原因になって、鼻・のど・気管などに炎症が起こっているもの
、です。
そして実際には赤ちゃんや子どもがかかる細菌感染による風邪というものは
とても少なく、9割以上はウイルスによって起こるそうです。
風邪を引き起こすウイルスは80種類以上もあるのです。
抗生物質が効くのは細菌で、ウイルスではないのです。
ウイルス感染の風邪や胃腸炎の場合、ゆっくり身体を休めることが一番の回復方法だそうです。
自然に治るものなんですね。
風邪で受診するとたいていの場合処方される抗生物質。
しかし、抗生物質を使うことに慎重な医師もいます。
親である私たち自身も関心を持つことが大事なのでは、と思います。
ですが、当然ながら発熱のなかには特別な治療を必要とする病気もあります。
その際に身体に表れるサインをまとめました。
赤ちゃんの発熱とともに表れるこんな症状は注意!
熱以外に身体にこんなサインがあった場合は見逃さず、医師に伝えましょう。
- 声がかすれている
- こぶしを喉におしこむような仕草をする
これは溶連菌による扁桃炎や咽頭炎 の可能性があります。
言葉が話せないこの場合、痛いところをさわろうとするかのように手を喉に入れる仕草をするそうです。
扁桃炎自体はただの炎症ですが、熱を伴ったばあい、溶連菌による扁桃炎が疑われます。
治療せずに放置してしまうと「リウマチ熱」という危険な病気につながるそうですから、
熱と扁桃炎の場合は必ず医師に相談しましょう。
- ここ何日間か咳が続いている
- 呼吸が苦しそう
この場合肺炎 が心配されます。
- 耳をひっぱったり、耳の痛みを訴えている
これは熱のある子が耳を叩いたり、ひっぱったりする場合は中耳炎 の可能性が高いです。
病院にかかる場合小児科より耳鼻咽喉科の方が適しているでしょう。
長女Sunの場合、中耳炎による熱で長期間悩まされました。
夜になって横になると、耳にたまった水が鼓膜を圧迫し痛み、熱が上がってしまいます。
治療中で夜間外来に駆け込むような状況でもなかったので、
こんな夜は、抱っこしてクッションを背にして、抱いて寝ました。
- 鼻水が緑色
- 熱を下げてもぼんやりしたまま、つらそう
これは副鼻腔炎 の可能性があります。
中耳炎の場合同様、小児科より耳鼻咽喉科の方にかかった方が良いと言えます。
私自身も幼少時はずっと副鼻腔炎にかかっていました。
副鼻腔炎の鼻水はとても色が濃く、粘り気も強く、普通の風邪の時の水っぽい灰色~乳白色の
鼻水とは明らかに違います。
鼻水に関してはこちらの記事もご参照ください>>>
まとめ
赤ちゃんが発熱・・・
- 生後6か月未満の赤ちゃんの場合・・・平熱より高い熱の場合は即受診を!
- 生後6か月以上の赤ちゃんの場合・・・熱を下げる手当をし、行動パターンを観察し即受診が必要か見極める。
熱とともに表れるこんな症状には注意を・・・
- 声がかすれる・こぶしを喉におしこむような仕草をする・・・溶連菌による扁桃炎や咽頭炎のおそれ
- 咳が続いている・呼吸が苦しそう・・・肺炎のおそれ
- 耳を痛がる・しきりに触る・・・中耳炎のおそれ
- 緑色の鼻水が出ている・・・副鼻腔炎のおそれ
私の場合、長女が11か月から保育園に通っていたために熱を出すことはしょっちゅうでした。
夜間の突然の熱に慌てたとき、お世話になったのが
「#8000 小児救急電話相談」
でした。
夜でも緊急外来に駆け込んだ方がいいのか?
朝を待って受診すればいいのか?
判断に迷ったときは、やはり専門家に意見を聴けるというのはありがたいもの。
皆さんもお困りの時は、ぜひ相談してみてくださいね。
どうぞお大事に・・・。
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