秋は月がとても美しく見える季節です。
そんな日本の秋の風物詩といえば十五夜(中秋の名月)ですね。
2019年の十五夜は9月13日(金)です。
十五夜のお月様を愛でる楽しみ方を紹介しますね。
お月見で準備するもの
お月見団子
とれたお米の収穫に感謝し、米の粉を丸めてつくったのが始まりと言われています。
お供えする月見団子の数は、諸説ありますが、
十五夜には15個(並べ方は下から1段目:9個 2段目:4個 3段目:2個)
十三夜には13個・毎月訪れる満月の回数に合わせて12個ということも言われていたりします。
満月に見たてて、丸い形をしていますが、地域に根ざした様々なお団子があります。
・中部~関東の一部地域→白丸タイプ
白丸タイプには「あんいり」と「あんなし」の2種類があります。
プレーンタイプの「あんなし」のお団子には甘みがついていたり、あんこやお砂糖をつけて食べたりするようです。
あん入りはプレーンタイプより一回り大きく、小豆あんや黄身あんなどが入っていたりします。
・青森県・岩手県~東北地域→おまんじゅうタイプ
東北では団子ではなくおまんじゅうをいただくようです。
まっしろなおまんじゅうの中にはこしあんや黄身あんが入っています。
・静岡県→へこみタイプ
別名「へそもち」と言われるそうで、ひらべったいお団子の真ん中がペコっとへこんだ形をしています。
このへこみにあんこをのせて食べるとか。
・愛知県→しずくタイプ
名古屋名物「ういろう」と同じ材料でつくられ、色は茶色・白・ピンクの3色が基本。
十五夜は別名「芋名月」とも言われ里芋の収穫祭の性格もあることから、里芋の形を模したようです。
茶色:皮付きの里芋
白:皮をむいた里芋
ピンク:子どもの好きな色
からこの3色になっているとか。
・中国~四国地域→串つき
白いお団子をあんこでくるみ、串にさしたもの。
あんこ以外にも、みたらしやきなこをまぶして食べたりもするそうです。
・関西地域→あんこで巻きタイプ
こちらも愛知県同様に里芋の形を模したやや細長い形に、こしあんのお布団を巻かれた感じの形。
月に雲がかかった夜空をイメージしているとも言われています。
・沖縄→小豆まぶしのつぶつぶタイプ
お餅に蒸した小豆がトッピングされたような、おはぎに似た形。
小豆には魔よけの意味もあると言われ、その効果を下げないためにもつぶさないそうです。
所変われば品変わる、で一口に「お月見団子」と言っても様々なようです。
ススキ
お月見と言ったらお団子にススキはセットのようなものですよね。
ではなぜススキか?
これは月の神様をお招きするためのもの。
本来であれば、稲穂を使いたいところ時期はずれなのでそれに似たススキが用いられるようです。
また、ススキには魔よけの効果も信じられており、お月見にお供えしたススキを軒先に吊るすと、一年間無病息災でいられる、も言われています。
収穫した野菜やくだもの
昔、この日は初穂祭でした。
初穂祭とは、収穫したばかりの初物の作物を供え、神様に感謝してその夜の月を愛でたことが十五夜の由来の一つです。
そのため、収穫した里芋・さつまいもなどをお供えします。
またぶどうなどのツルものをお供えすると、お月様とのつながりをつよくする、とも信じられています。
我が家のお月見
昨年は、ワーキングマザーで仕事をしていたこともあり、
お月見団子を買って、ベランダで月をみながら食べただけでした^^;
でも、今年はお散歩でススキを取りに行って、お団子を一緒に作ろうかな♪
月の豆知識
月の語源
もともと「ツク」ち発音したとも言われています。着く・付く・突く・憑くなどとたくさんの言葉はありますが、民俗学では本来「憑く」という意味があったと伝えられています。
つまり月には全知全能の神が「憑いている」という考えが根底にあるということです。
月が地球に与える影響
月が地球や人間に及ぼす影響は大きく、1日2回、海の水が満潮になったり干潮になったりする現象も、月の引力の影響と言われています。
また、私は今年2月に出産したのですが、助産師さん曰く満月の前後2~3日が出産ラッシュになるというのは業界(?)では常識になっている、と言っていました。
まとめ
十五夜のお月見に準備するのは・・・
・お月見団子
・ススキ
・収穫した野菜(里芋やサツマイモ)やくだもの(ぶどうなど)
窓辺にテーブルを寄せて、キャンドルなど灯して月明かりで夕食を楽しむ・・・
なんてどうでしょうか?
お月見にお供えしたお団子やお野菜などは美味しく頂いてくださいね。
ススキは軒先に吊るすと魔よけになるそうです♪
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