私自身、思考がグルグルうずまいて苦しくなった時に
決まって手にするのはこのカード。
「タロット」とは世間一般のイメージでいう吉凶を占ったり、未来を読んだり・・・
という使い方は私はしません。
(私が未来を読む的に使うのは、数秘や個性心理學(動物占い)でのバイオリズムを読みます)
なぜなら、「未来の自分」は「今の自分」が積み重なってできたもの。
としたら、大事なのは「今ここ」
「今ここ」の私をととのえることで、明日への活力が生まれるという考え方をします。
でも、自分のことって一番よく分かっているようでわからないもの。
そんな時に自分を客観的に見せてくれるのがカードなんですね。
とくにこの禅タロットってちょっと恐ろし気なカードもたくさんあるので、
自分の心理状態をよく表してくれてるな~。
これはグサリだわ・・・ということがよくあります。
でも、英訳された解説書ってちょっとわかりにくくないです?
私は、カードに描かれたものと、数字と(潜在数秘術マスターとして数秘的に分析)
そのカードのエレメント(火・水・雲・虹)を合わせて読みます。
どうぞ、ご自身を分析する参考となさって下さい(*´▽`*)
79枚もあるので、何回かに分けて解説していきますね。
※本来であれば、カードを示して解説するのが分かりやすいのですが、
著作権の関係上カードの画像を掲載することができません(;´∀`)
お手持ちのカード等でお確かめの上お読みください。
目次
大アルカナ :0【THE FOOL】愚者
愚者とは、人間ではない神の世界(魂の状態)を表します。
だってほら、みて下さい。
カードに描かれた彼の足元。
崖っぷちで、もう片足は宙に浮いている超危険な状態なのにも関わらず、
彼の手には「純粋」の象徴の白いバラ。
その表情は喜びに満ちていますね。
そこには、肉体を持つがゆえの不安も、恐怖も、欲もなく、
ただただ純粋に「今」したいことをしているだけの状態。
「なんであんなことをしてしまったのだろう・・・?」という過去のとらわれも
「これから先どうなるんだろう・・・?」という未来への不安もないので、
「今やりたいと感じる」ことだけに集中し、何でもできる。
条件も、制限もないんです。
何にも始まってない状態だけど、だからこそすべての可能性に満ちています。
「本能のままに、感じるままに生きてみたらいいんじゃない? 」
「八方ふさがりに感じているのは、それは過去にとらわれていたり、
未来の悪い想像をして、勝手に思い込んでるだけかもよ?」
そう伝えています。
1【EXISTANCE】存在
数秘的に解釈すると、
1=男性性の象徴で、自我のカタマリみたいな数字。
「オンリーワン」「ナンバーワン」でありたいという欲求が強いんですね。
ということは「今、オンリーワン・ナンバーワンを感じられていない」=無価値感でいっぱいな状況の場合に良く引きます。
2人目の子を望んだ時に、なかなか授かれず流産も経験している私にとって、
「人が生まれてくる」というのはもう奇跡的なことって感じるのです。
だれもが、唯一無二の存在で、この宇宙に「いる」ということだけで価値がある。
「私を見て!」とひたすらにアピールする必要はないんです。
だって、ここに描かれた女性を見て下さい。
自分を着飾る衣服すらまとわず、
その上背まで向けちゃってる・・・。
だれもが皆、自分はかけがえのない存在だってことは無意識では分かってるんですよね。
それをそのままに感じられないのは「思考」のブロックが働いてしまっているから。
「自分にはあれが足りないから」
「あの人と比べたら、自分なんてなんてちっぽけな存在」・・・と
自分ではない他人と比べて、良さを見ないようにしている。
「それって本当?」ただの思い込みでしょ?
思い込みに気付いて!
気付いて、ブロックをはずす行動を起こしていこうよ!
そうカードは伝えています。
2【INNER VICE】内なる声
1の男性性に対して、2は女性性。
1が太陽だとしたら、2は月。
神のご神託をおろす巫女さんの姿が描かれています。
カードを見ると、巫女さんの身体の部分に顔が描かれ、
その顔の第3の目の部分から巫女さんの顔になっていますね。
第3の目は「直観」をつかさどる部分。
「ピン!」ときたら即行動を!
内なる声に耳を傾けてと伝えています。
また、2は相手ありきの数字なので、なかなか自分の意見を言えずにため込んでいる可能性があります。
「本当は嫌だけど、断れない」
「No!と言ったら、関係が壊れてしまうかも・・・」
そんなふうに本音を隠していませんか?
第2チャクラはおへそのちょっと下辺りの「丹田」(たんでん)と言われる場所でもあります。
女性でしたら子宮の部分ですね。
肚を据える・腹をくくるという言葉もありますが、
ここに力が入ると、パワーが湧いてきます。
「覚悟を決めよ!」 とも読めます。
2は相反するふたつの間で揺れ動くさまも表します。
どちらも選びがたい、としたら
それは委ねて、自然に決まるに任せ、
決まることに従って波にのり、
その方向を信じ「覚悟を決めていく」というのもありでは?と
伝えています。
3【CREATIVITY】創造性
1の男性性と2の女性性がかけ合わされて生まれる喜びのエネルギー。
「楽しさ」をひたすらに求め、ひとところにとどまらない
はじけるような無邪気さ。
1+2=3
3=子どものシンボルであるとともに、
生み出す・表現する・・・
それは固定概念を取っ払って生み出される斬新な創造性。
カードの絵をご覧ください。
女性の腕は、周囲の植物と一体化し手にまるで葉脈の様に筋が走っています。
自然と一体化する様子が
「本来の自分を見失っていない?」
「~するべき、~せねば」と義務や役割に縛られてがんじがらめになっていない?
あなたが「こうありたい」と感じるのはどちらの自分でしょう?
喜びにあふれる姿とはどんな自分でしょう?
感じるままに表現していいんだよ 、と伝えています。
4【THE REBEL】反逆者
タロットでいうと「皇帝」のカードです。
皇帝は国を守るために全力を尽くす存在ですね。
守りをかため、ルールをさだめ、秩序正しく、安全第一で・・・これが4の性質でもあります。
実直・まじめ・マイルールにこだわりすぎて、本質を見失っていませんか?
カードに描かれている力強い男性の姿。
手にした松明も、肩にひかえる鷲も男性性の象徴。
足元の鎖は4の世界(ルールや秩序の世界)をぶちやぶり、
力強く一歩先のステージへと進む様子を示しています。
人は一人では生きられず、様々なコミュニティの中で生きています。
家族で、
学校で
地域で
職場で
交友関係のなかで
そして日本という国で・・・
「出る杭は打たれる・・ここは皆に合わせておこう・・・」
「いやいや、これは本質じゃない。おかしいものはおかしいでしょう?!」
本質とのズレを感じ、おかしいと気づき行動を起こそうとする時に、
それは秩序を乱す「反逆者」となり得るかもしれない。
しかし、それをも恐れず、真理に生きる勇気をもってほしい
と伝えています。
5【NoTHINGNESS】無
無であり、かつ全である。
これは0の愚者と共通する部分がありますね。
タロットでいうと「教皇=神の使い」のカードです。
数秘読みをすると、5=進化と変化を表します。
4の秩序正しく整然としたものに、変化を加えてより良くしていく、という感じ。
人は変わることに基本的に恐れを感じる存在です。
今あるものを失う不安、
もしいまより悪い方に変化するくらいだったら、今いるところに居続けたいというのが自然です。
顕在意識では「変わりたい!」と思っていても
無意識部分で「変わりたくない!」と反発して、
「変われない」ような不安な出来事を引き寄せる・・・
それがこのカードに示される先の見えない不安です。
夜明け前が一番暗い、とも言われます。
今は転機の時です。
「変わろう」としているのに、それを阻むような出来事が表れているとしたら、
しっかり歩んでいる証拠。
リラックスして、来る波にのって行こう
と伝えています。
カードの展開例
私の場合、解説書にあるなかで使う並べ方は「ダイヤモンド」くらい。
あとは、こちらの記事にあるような3枚引きをしたり、
ずばり「今の私のモヤモヤの原因は?」➡一枚引いて
「それを解決するにはどうしたらいい?」➡一枚引いて、とカードと対話するような感じでひいたりします。
「タロットってもともとカードゲームから発展したもの。ゲームに型何てない。
人に教えるには型があった方が教えやすいから、色んな型ができただけ。
もっと感じるままに、自由であっていい」と我が師匠はよく言っていました。
使ううちに、カードとのラポール(信頼関係)も築けてきて、
「まさに!」というカードで応えてくれたりします。
これはつまり、カードを操る自分の「無意識」がカードに慣れ、
その時の自分の無意識を一番よく表すカードを出しやすくなるということ。
ですから、もう「これはどういう意味なんだろう?これで合ってる?」と悶々と考えるより、
絵から受ける印象を大事にしていく
のが、正解だと思います。
ベストな答えは自分が一番よく知っているのですから。
Let’s Enjoy♪
コメントを残す